こっちを立てれば……

 日中問題では、日本人の研究者・マスコミ・あるいはブログなどで、中国を批判する人、日本を批判する人、の両方いるわけですが、その場合、往々にして、「中国ダメ」が「日本イイ」と、「日本ダメ」が「中国イイ」と、それぞれ結びついてしまう傾向にあるのはなんででしょうね。「中国もダメだけど、日本もダメ」という人には、あまりお目にかかれません(「中国もイイけど、日本もイイ」は、もっと稀少)。


 普通に考えると、中国も日本も、「うまくいっている」とはいえない、ということではどっこいどっこいじゃないかと思うのですが。


 ただそうなると、「うまく行っている国」というのが、はたして世界にあるだろうか、という疑問も出てきます。

 一般的にはスウェーデンなどの北欧が「まあまあマシ」といわれることが多いのですが、それって本当なのか。