デモへ行こう。

 最近、デモについていろいろ言われていますね。そういえば去年の今頃は中国の反日デモで大騒ぎでしたっけ。その後今までに、フランスでのデモとか中東でのデモとか、いろいろありました。

 で、「日本の若者は、なぜデモを起こさないんだ、大人しいんだ」と、オサーンがよく言うわけです。「日本の若者はこんなに虐げられているのに、どうしてフランスの若者のように、あるいは若い時のワシらのように、デモを起こさないんだ」と。


 なんでですかね。

 僕は集団行動が嫌い(というかできない)なので、デモに参加したことはありません。

 そういう若者が増えている、ということでしょうか。

 アホみたいな理由ですが。


 しかし、デモは良いこと(良いもの)ばかりではありません。今後日本で、「外国人排斥デモ」なんかが起きないとも限りません。「オレたちの職を奪っているのは、外国人だ!!」という、欧米でよくある図式の元に。あるいは、去年の「中国反日デモ」の日本版みたいなのとか。その時は、どういう反応をすればいいんでしょう。「こういう排外的なデモは、ダメだ」というのがヨサゲな理由ですが、なんというか、こういう「良いデモ」と「悪いデモ」を分けるのって、なかなか難しいと思うのですよね。「誰にとって」良い/悪いのか、という問題に、必ずなっちゃいますから。

 いや、それでも、「より良いデモ」という方向は、あるはずだ、とはいえるのか……


 う〜んでもやっぱり、デモをこういう風に分けるのは、無理がありますよね。

 なんか、小学生の頃、学校で「自由に作文しなさい」といわれて自由に書いたら「ここはこうしなさい、ここは削りなさい」とか言われた、みたいな感じ。

 「自由だったんじゃないのかよ!!」という。

 
 しかし幸い、日本で「排外デモ」が起こる可能性は、(街宣車みたいなのを除けば)当座はかなり低そうなので、上のはすべて妄想です。