祈念

 今年も終わり。だもんで、「こんな日本になればいいんじゃないかな、目指すべきじゃないのかな」という妄想を。

 僕は、日本って、「一度麻薬で捕まったタレント」的なポジション、これ以上ない負い目を背負ったポジションなんじゃないかと思っています。もう色が付いてしまって、あとでどんなにいいことしようが、「麻薬やる奴なんて、最低っすね」とかいおうが、「お前が言うな!」といわれて終わり。日本も、「我が国がリーダーシップを取って…」とか言っても、「お前が言うな!」といわれて終了。もう先の戦争に負けたからには、いくら「ハルノートが…」とか「戦争裁判なんて、あんなのデタラメだ!」とか騒ごうが、ムダ。しかもこれを挽回する機会、つまり、「第三次世界大戦」が起こって、しかも「それに勝つ」という機会は、おそらくはもう来ないでしょう(それを望む人もまあいないでしょうし)。

 だからこそ、米中という二大国の間で、どっちにもいい顔しながら、のらりくらりとやっていくのが、いいんじゃないのかなあと思うわけです。

 そういう意味では、「中国と今すぐ開戦せよ!」的なアホなウヨクと、「アメリカとは断交して、中国を中心としたアジアでやるべきだ!」的な左派とは、「マッチョ」という点ではどっちもどっちです。どっちとも仲良くするのが一番。なので、僕は小泉首相の、「日米関係が良好なら、アジアとの関係もよくなる」というのは、理念としては大賛成です(問題は、「言ってることと、やってること、違うやん!」ということ)。

 来年は、いろんな局面で、みんながもっと仲良くやれますように。