人の命の重さ

 こっちでは1930年代の新聞を見ているのですが、ちょっと意外に思うことがあります。

 僕なんかは、なんとなく、この時代の中国の、特に下層階級の人たちの命など虫けら同然だった、というイメージがありました。一人二人死んでも(社会的には)なんとも思われない、みたいに。でも、記事を読んでいくと、「独居老人が首吊り自殺」とか、「道路に浮浪者の死体」とか、そういう記事が結構あるんですね。いわゆる下層の人たちの命にも、それなりの注意は払われていた、というのが結構意外でした。むしろ、今の日本のほうが、この程度ではニュースにならないでしょう。