中国嫌いの中国研究2

 こんなこと(「中国大好きの中国研究者ばかりだと……」)思うのも、「中国大好きの中国研究者」の書く中国レビューみたいなのって、あまりにもひどいのが多いからです。反日だからダメとかそういうレベルのものではなく、中国の長所を最大限に見積もり、欠点を最小限に見積もる、そういう「不公平」な記事があまりにも多い。その典型が春先の反日デモ。デモ自体がけしからん、反日教育だ!とかいうレベルではなく、ガキのバカ騒ぎ程度(そう、ありゃ「中国版オフ会」です)に思い入れして「これは民主化の萌芽だ」とか礼賛しているのを見ると、「うちの子は可愛くて頭も良くて……」みたいな親バカの心性そのもの、という気がしてなりません。
 記者も研究者も、中国(人)と仲良くしていた方が、いろいろと都合のいいのは確かです。でも、左派マスコミがよく使う、「日本とアメリカが本当に同盟関係にあるならば、言うべきことはきちんと言うべきである」という「正論」、それをそっくりそのまま中国にも向けるべきだ、と感じます。

 もちろん、「右派」マスコミとかネットウヨとかの、頭の悪そうな言説も見ていてクラクラしますが。