外交

 前にもちょこっと書きましたが、自国の外交を「うまくやっている」と評価する人は、少なくとも日本では、ほとんどいないでしょうね。左右両派とも、それぞれ焦点は違えど、どちらも「日本外交はダメ」と考えているフシがあります。もちろん、本当に「ダメ」なのだ、という可能性もありますが、しかし、外交というのは損な役回り、なのかもしれません。

 しかし、昨日の「米中首脳会談」の評価を見ていると、なかなか面白い。左のマスコミは米中の蜜月を強調し、かたや右は不仲を強調する、といった風で。左は「アメリカは日本の頭越しに中国とくっつこうとしている」という(願望の)シナリオを提示し、右は「アメリカと仲がいいアジアの国は、日本だけ」という(こちらも願望の)シナリオを提示しているんでしょう。