圧巻

 学会から帰ってきました。

 しかし、参加者によって感想はさまざまだったでしょうが、僕的には、昨日も書いたように、最後のシンポが圧巻。正直、前夜祭や本発表もすべて霞んでしまうようなものだったと思います。

 なんというか、モノとしての存在感の違い、というんでしょうか。つまり、普通我々文学業界は、文字資料を元にああでもないこうでもないと考えをめぐらせるわけです。もちろんそれはいいんですが、でも昨日のシンポのような、画像や映像(画像映像はモノなのか、文字はモノじゃないのか、モノってなんだ、というのはすべて棚に上げて)をバーンと提示されて迫ってこられると、正直文字派は太刀打ちできないんじゃないでしょうか。少なくとも、インパクトでは。

 さらにいうと、従来の文学・哲学がやってきたような「ああも読めるし、こうも読める」みたいな言葉遊びは、モノ派の圧倒的な物量攻撃にはもう降参じゃないでしょうか。


 と、本気で考えさせられるほどのインパクトでした。そして、母校や恩師、同学を、こんなに誇りに思ったことはありません。


 学会や研究会に出ると、いろんな意味でパワーをもらいます。よーし、僕も頑張るぞ、と。


 話は変わりますが、今回は僕のいい加減な記憶のおかげでN村・H田・M澤・F澤・T守の各氏(でよかったのかしら)には大迷惑をかけてしまいました。本当にすみません。今度ラーメンおごるので許してください。