治る病気
1ヶ月に1回ぐらい、父を病院に連れて行っています。
内科と、精神科。内科は、「本病」の免疫系の病気。精神科は、認知症。
完全な認知症というわけではないが、若干呆けているのは確かです。
で、精神科に行くと、先生が「ボケが進んでいませんか?それとも、治ってきていませんか?」と聞く。
「いや、あんまり変化ないですね」というと、「じゃあこういうお薬を出してみます」という。
で、飲ませて、2ヶ月後ぐらいにまた行くと、「どうです?治ってますか?」と聞かれる。
「いや、あんまり変化ないですね」というと、「そうですか…」とガッカリされる。
私、人間の変化って、あんまり信じてないというか、興味がないんですよね。
どっちかというと、「人間は変わらない」と思っている。
もちろん、まったくないとは思っていない。そう思っていたら教育活動などできません。
が、たぶん、だいぶ過小に見積もっています。人が「変わる」としても、それは生涯でせいぜい2,3回ぐらいじゃないか、と。
なので、父はいつまでたっても父のまま、なんですよ。別に変わらない、ように見える。本当はもしかしたら、薬が効いて、変わったのかもしれない。なので、別の誰かに見ていてもらった方が、いいのかもしれません。