甘やかし
病院に行ったのは久しぶりでした。
最近の病院は至れり尽くせりですね。家族が看病、なんてのは遠い昔。今やトイレも風呂もすべて職員さんがやってくれます。お見舞いに行ってもなにもすることなし。父の相手を上の空でしながら漫画読んでました。
これもサービス向上、なんでしょう。
で、ふと思ったのですが、これ、学校なんかでの若者批判、「最近の若者は甘ったれている」論につながるのかもな、と。
要はサービスが全方位的に向上してきているのですよ。病院も、学校も。至れり尽くせり。
学校では初年次教育やら就職セミナーやら、痒いところに手の届くサービスぶりです。ここまで学校がやんの?というくらい。
そうやってサービスを振りまいておきながら、一方で「最近の若者は…」みたいにいうのは、明らかにマッチポンプだよな、と。べつに学生が「サービスしてくれ」と頼んでこうなったわけじゃないのに。
病院で「最近の患者は甘ったれている」というのと一緒。「近頃の家族は患者をトイレに連れて行きもしない」って連れて行かせねーんだろうが!みたいな。
……何に怒っているのか分からなくなってきました。まあ、サービスが向上するのは悪いことではないはずです。サービスという言葉が悪ければ、対応、でもいい。
もちろん昨日も書いたように、そのサービスも、カネ次第、ではあるのですが。