すべてを疑え

ここに来て、「政府や東電はウソをついている、事実を隠している」というのが、もうデフォルトになってきていますね。

あるいは、「マスコミもグルになっている」とか。


まあそれはいいし、それをメディアリテラシーというのかもしれませんが、それはそれで、怖い社会だなあ、とは思います。


よく、「日本人はマスコミ報道を信じすぎる。中国人は、最初から政府やマスコミを信じていない。だから中国人のほうがメディアリテラシーが高い」とか、言われます。

まあ、そう言えば言えるんでしょうが、そういう「(政府やマスコミへの)不信の連鎖」のあとに、残るものはなんなんだろう、と。

中国みたいに口コミでしょうか。「塩がヤバイ」といって買い占める、とか。


そもそも、こういうことは、疑い出せば、キリはないわけです。「政府発表が嘘だという証拠は?」と聞かれても、「だって、そもそも政府は事実を隠しているんだもん」と主張すれば、無敵です。証拠はない、だって隠しているから、と。証拠がないことが、なんら欠陥にならない論法なのです。


こうしてみていくと、日本が中国化しているのか、中国が日本化しているのか分かりませんが、向かっているところって、日本と中国、実は同じなのかもな、という気がしてきました。

さて、オレも、塩を買い占めてくるかな…