さてこの恩師、オレにとっては、何はさておき「字」なんですよね。


学部は別の大学だったオレは、その大学院に進学すべく、学部当時の先生の推薦で彼に手紙を書きました。「よろしくお願いします」と。たしか、直前に書いたレポートを同封して。

すると返事が来て……


いや、見惚れました。素晴らしい字。綺麗、という形容ではないんですよね。生き生きしている、あるいは伸びやか、という表現がぴったり。

で、「あ、この人はいい人だ」と直感的に思いました。別に習字とかやってるわけじゃなかったんですが、ほんと直感。


その直感が正しかったことはのちほど証明されたのでした。いや、「良い先生」といってもいろんなタイプがいるとは思いますが、「放置型」の中では、これ以上の先生はいないと断言できます。