リフレ派宣言

今回なによりびっくりしたのは、モノの値段が明らかに上がったこと。

とくにメシと本。というかオレがこの2つにしか興味がないからですが、どちらも、10数年前、オレが留学していた時の2倍にはなっているでしょう。

そこらのなんてことない食堂の魚香肉絲が25元とかです。ちょっと食って飲んだらあっという間に50元は超えます。ちょいといいレストランに入ったら、かるく100元札が飛んでいきます。

街の人々もこの物価高にはさぞかし怒っている……ようでもなさそう。ふつうに暮らしています。まあ、その分給料も上がっているんでしょう。


「モノの値段が上がる」という経験、我らが日本では、ひさしく味わえていないですね。短期的にガソリン代が上がったりコーヒーが上がったりはするけど、ほとんどのものが据え置きか、むしろ値下がりしているか。前にちらっと調べたら、日本の物価は、ここ20年間ほとんど変化していないんですよね。奇跡的です。


これって良いことなのか悪いことなのか、門外漢のオレにはいまいちわかりません。物価は上がるよりは上がらない方がいいようにも思うけど、でも給料が増えないというのはけっこう辛い、ようにも思う。よく「年2%程度のインフレが望ましい」という記述を見かけますが、どっちかというとオレもそっちに1票。


さて、上海でも、明らかに値段が上がっているものもあれば、そのままのものもある。その代表がバス・地下鉄・タクシー。いまだにバスが2元で乗れるというのは、なかなかうれしい(まあ、バスに関しては、オレがいた当時に5角→2元と劇的に値上がりした記憶がありますが)。あと、なぜかコンビニ弁当も。昔は高くて不味いイメージでしたが、今も当時と変わらぬ10元程度。なので相対的に安く感じる。味や種類も劇的に増えてる。今日から1人になっちゃったので、今もホテルの部屋で「麻婆豆腐カツ丼」11.9元を食ったところです。聞いただけで美味そうでしょ?