本音トーク

相変わらずこれでお勉強。


中国語ジャーナル 2010年 09月号 [雑誌]

中国語ジャーナル 2010年 09月号 [雑誌]


毎号、日本在住、あるいは日本に関わりのある中国人のインタビューが教材になっているのですが、聞いているとなかなか面白い。

インタビュアーも中国人なのですが(まあ語学教材だから当然ですが)、すると、「日本について」は、きわめてあっさり語られることが多いんですね。インタビュアーが「日本の印象は?」とか「住んでみた感想は?」とか振っても、とくに年輩者は、意識的にか無意識的にか、スルーする。「まあ、発達していると思った。それはそうと、オレの仕事はこんなにすごくて…」とすぐに違う方に話を向けて、中国人らしく機関銃のようにしゃべくりまくる、というパターンがとても多い。定番の「日本に来た理由は?」も、「日本になんて全く興味がなかった。でもある事情で仕方なく…」みたいな「本音」が聞ける。インタビュアーが同胞ならでは、でしょう。


普段日本で流れる中国人のインタビューって、インタビュアーがたいてい日本人なので、「日本はとても素晴らしい国だ」「前から来たかった」みたいな「外向け」のトークが多い。あるいはオレ自身が中国人と話しても、まあさすがに「本当は来たくなかった」的な本音は封印している場合が多い(言っちゃう人もいますが)。その点、この雑誌のインタビューは、期せずして中国人の本音が聞けてなかなか貴重です。


まあでも、しゃべる人によって、聞き取りやすさには天と地ほどの違いがありますよね。当たり前ですが。