記憶の信憑性
今書いているのはある人の日記についてです。日記縛りがかかっているもので。
と同時に、この本も読みつつ。
- 作者: 佐藤浩一,下島裕美,越智啓太
- 出版社/メーカー: 北大路書房
- 発売日: 2008/09/01
- メディア: 単行本
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日記や回想録をネタに論文を書くってオレの得意技でもあるのですが、でもいっぽうで、「その日記や記憶は本当に真実なのか」という疑念もずっと持っておりました。だって、子どもの頃の記憶なんて、あてになるか? オレなんて、昨日食ったものも覚えてないのに。日記にしたって、それを100%正しいと考えるのは、やっぱり危険でしょう。
もちろん、いっぽうで、「日記や回想録と事実とが乖離している」ことを題材に論文を書く、というのもまた一つの(お決まりの)テーマではあります。事実が分かっているならば。ただそれも、「だから誰々はうそつきだ」という結論しか導かないならば、それはそれであまり生産的な・面白いものにはならないでしょう。
で、「記憶の作られ方」みたいなのを心理学的アプローチで見ていけないかな、そうすれば、多少は傍証になるかな、と思いまして。実際読んだらあまりズバリとは来ませんでしたが、取っかかりにはなりそうです。