プラス思考

ふだん会議に出てもこれっぽっちも得られるものはないと断言できる場合がほとんどなのですが、今日はけっこう面白かった。ただし、始まる前の雑談が、ですが。

ある先生が公立高校の評価委員みたいなことをやっているそうなのですが、そこで出てきた「自己評価表」が、見事なほどに「マイナス思考」なんだそうです。つまり、「これこれができていない。次年度はこうする」の羅列。

「これこれはできた、頑張った、みたいな項目が、一つぐらいあってもいいのにねえ」とその先生は言っておりました。さらに、「こういう学校では学生に、自分のマイナス面のみ、つまり、「私はここが足りません。だから頑張ります」みたいに、自分のマイナス面ばかりを探させるようなことをしてそうだねえ」とも。

なかなか「目から鱗」でした。


いやもちろんほとんどの人間は「足りないところだらけ」ですよ。だから「自分はなんてダメな人間なんだ」と落ち込むし、あるいは周りの人間(オレの場合は学生ですが)に「あいつはここがダメだ」とマイナス評価してしまいがちです。

で、それを頑張るモチベーションにする/させるのはもちろん大切なことですが、まあでも人間、たまには「オレは/あいつはけっこう頑張ったよな」みたいにプラス評価するのもいいのかなあ、とも。

プラス/マイナスの基準なんて、もともと恣意的なものですもんね。


まあでも、一般的に言って、「自己肯定感が高い」人って、「他者肯定感も高い」ような気が……あ、そうでもないかな。自分はさも偉そうにしゃべって、周りの話はとんと聞いていない人もいるか。この辺の相関関係はどうなんでしょう。