インタビュー

もちろん、これまで、正式な(何を以て正式というかはともかく)インタビューなど受けたことはありません。

しかし、今日、偶然にも、2つ、その手のモノ(の結果)が来ました。

つまり、「自分がしゃべったことを文字にして起こしたものを読む」機会を得たのです。

う〜む…


いや、すげーな、これ。オレが言ったこと、こういう風に取られてるんだ、ふ〜ん。びっくり。

まったく根も葉もない、というわけではないんですよ。いやまあ、そりゃものすごく敷衍すればこうなるんだけどね、みたいな。

しかも、インタビュアーには、悪意はないんですよ、たぶん。べつにオレを陥れようとはしてないだろうし、陥れたって何も良いことないし。


でも、なにか、どこか、腹が立つ。なんかこう、オレという人間を、「あんたの言いたいこと、どうせこういうことでしょ」と値踏みされたような、イヤな気分。


ま、しかし、3つの意味で興味深いことは確かです。


1つは、「(自分が)話した言葉と(聞き手が)書いた言葉」との、見事なほどのズレ。

2つには、こちらが話した内容が、聞き手には6割程度しか理解されていない(もしくはズレた方向で理解されている)こと。

3つには、オレという人間は、オレにとっては「かけがえのない、オンリーワン」だとしても、他人にとっては単なる「その他大勢」の、「どうせ言いたいことはこんなことだろう」と予測される程度の人間でしかない、という歴然たる事実。


インタビュアーからは「何か訂正があれば」と言ってきましたが、面白いのと、面倒くさいのとで、このままにすることにしました。

オレが仮に自分の意図通りに文章を直したとしても、それが相手(今度は「読み手」ですが)にきちんと伝わることなどあり得ないんだ、と分かったら、なんだかバカバカしくて。悟りの境地。