突っ込み

老後は、新聞やテレビに一人でブツブツ突っ込み入れるような爺さんになっちゃいそうです。

今日気になったのはこれ。

http://www.asahi.com/paper/editorial20081127.html#Edit2

 農林水産省は、いったいどこを向いて、だれのために仕事をしているのか。そうあきれてしまうような報告書が出た。

 […]

 石破農水相は、自らを含む関係職員の処分をする方針だという。あれほど消費者を不安にし、食品業界を混乱させた問題である。当然のことだ。

 ただ、処分をすれば終わりと考えてもらっては困る。これは農水省が国民の安全を守る組織として出直すための出発点にすぎないのだ。

 まず、職員の意識を本気で変えることから始めなくてはならない。漫然と前例を踏襲するだけでなく、一人一人が問題意識を持ってほしい。


いやまあ農水省が悪いことしたのはいいとして、「意識を変える」とか「問題意識を持って」とか、それどこの日勤教育だと思ったりするわけです。

オレは基本的に結果重視(というかそれしか見ない)人間なので、「心がけ」とかそんなのはクソ食らえです。誰かがどんなに心の中で邪悪なことを考えていようが、それ自体を何らかの評価の対象にするなんて虫酸が走ります。なので授業のシラバスにも、「授業態度で評価する」という項目は一切入れません。ノンポリのオレの、ほとんど唯一のポリシーです。

っちゅうか、例えば客商売で、店員は「本気でお客様を神様だと思わなければならない」とか本気で思っているんでしょうかね。いや、おれ、学生時代にいろいろ接客バイトやりましたけど(というか接客バイトしかしたことがない)、「もう二度と来んな」という客にもペコペコ頭下げるの得意でしたよ。


……何の話でしたっけ?そうそう、農水省のお役人が国民をゴミだと思っていようが、それはこっちの知ったことではないんじゃないでしょうか。あくまでも仕事の質で評価されるべきで、「どこを向いて、だれのために仕事をしているのか」、みたいな精神論で評価されるべきじゃありません。っちゅうか、「意識が本気で変わって」いるかとか、そんなのわかるわけないじゃんエスパーじゃないんだから。もしそれを徹底しようとしたら、どーせどのガキもまともに聞くはずのない「心の教育」なんかよりも、ずっとずっと怖い「心脳コントロール社会」ですよ。


……おれがこんなにこの手の「精神論」的話にこだわるのは、小中高時代の運動部のときのトラウマでしょうかね。オレ、技術はまあそこそこだったと思うのですが、「ガッツがない」とか「ニヤニヤ笑いながらやってる」とか、体育会系のコーチからはいっつも、徹底的に嫌われていたんです。態度なんてどーでもいいだろ、結果で見ろよ結果で!!

という怒りが今の僕を形作っています。なんて。


[追記]
……と書いた後ちょっと不安になって今年のシラバス見てみたら、あ、「授業態度」って書いてあった!
実はオレ、あんまりシラバスって真面目に書いてなくて、たぶんこの項目はデフォルト(見本)のまま出しちゃったんでした。
来年からはきちんと消すようにします。