ジレンマ
しかし、昨今の暴落で「やっぱりこれからは地の足に着いた…」的議論がちらほら見られます。
農産物の自給率と絡めたりしてね。「これからは地産地消で」とか、偉そうな文化人がしたり顔で宣うわけです。
でも彼ら、今の世の中、慎ましく暮らそうとすればするほど、グローバル経済を当てにせざるを得なくなるというジレンマに、気づいているんでしょうか。
つまり、「純国産」で暮らそうと思うと、たとえば食費は何倍かかるでしょう。
当然中国産椎茸は食えません。冷凍食品もかなり厳しいです。
あるいは、100円ショップも使えません。ユニクロも使えません。
つまり今の世の中、地産地消というのは、慎ましくどころか、高等遊民の娯楽とでもいうべきものなのです。
オレも、今ではちょっとマシな生活ができるようになりましたが、院生時代は、100円ショップのカレー、死ぬほど悔いました。いや食いました。もう見るのもいやです。