当てないで光線

今朝韓国からのお客さんをお見送りして、やっとシンポ関係の仕事すべてが終わりました。うちみたいな小さな大学だと、シンポでの雑用(お客さんの送迎とか受付とかメシの手配とか何とか)もすべてこなさねばならず、なかなか大変です。


さて、発表時間中は案外暇なので、発表を聞いていました(というのも変な話ですが)。

ある人の発表が終わって、司会の人が、「どなたか質問ありませんか?」

会場「……」

司会「…では、どなたかにコメントをお願いしたいと…」


この時が一番肝を冷やします。いや、そもそも今回の発表、オレの専門とはあまり重なりません。だから、一生懸命気の利いた質問を考えても、全く思いつかない。全然ダメ。だから司会が「どなたかに…」と会場を見渡す時、必死で下を向き、「オレに当てないで……」オーラを出し続けます(って本当に出ているかどうかわかりませんが)。


で、ふと思ったのですが、オレ、自分の授業中に、学生に質問をすることがよくあります。「いま、マルクス主義という言葉が出てきたけど、これ、みんなわかるかな?じゃあ、○○君、キミのマルクス主義のイメージをちょっと言ってみて」みたいに。


このときの学生さんの気分って、まさにオレがシンポや研究会で味わっているものと、同じなんだろうなあ、と、思い知ったですよ。


これからは学生のことを考えて当てることはしないように……はしません。