断指団現る

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080805/1217872102

こちらのコメントにも書きましたが、中国で「断指」といえば、近代中国の推理小説の第一人者・程小青の「霍桑」シリーズ「断指団」でしょう。


原文はこちら。
http://www.bookhome.net/zhentan/chinese/cxq/dzt.html

数年前にひょんなことから読んだのですが(原載の『礼拝六』から)、たしか、霍桑の元に一通の封筒が送られてきて、その中には人の指が……!ということから始まります。

で、最後は「社会が悪い」とかなんとか、グダグダで終わり。この人の、こういうパターンが多いんですよね。ヒューマニストと言えば言えるのかもしれませんが。


その続編「断指団ふたたび(断指余波)」についてはこちらでまとめてくださっています。
http://d.hatena.ne.jp/doshin/20080722

包朗の妻の弟が霍桑のもとを訪れた。いつの間にかポケットに切断された指が入っていたのだという。かつて捕らえられた断指団が復讐に来たのか……? だがなぜ妻の弟に? 包朗は汗を拭おうとポケットにハンカチを探った。するとなかから一本の指が! 二人ともその日は電車に乗っていた。ではそのときに? そこで霍桑が帰ってきた。どうやら断指団復活の噂はあるらしい。ついには霍桑のポケットからも指が現われた。


しかし「ポケットに指」とはなかなか味なことをしますね。ポケットから指が出てきて、( ゜Д゜) ポカーンとしている包朗や霍桑の顔を想像したら、思わず爆笑してしまいました。「断指団」読み直してみようっと。