カテゴライズ

猟奇的な少年犯罪が数件起こったからって、「最近の少年は病んでいる」とかいったり、中国人の犯罪が何件か起こったからって「そうらいわんこっちゃない」とかいったり。

そういうのはダメなんだ、というのは、もう相当広まっている、とは思うのですが。

それでも、こうした論調が止まないのは、なんででしょう。


やっぱ、多くの人は、こういうカテゴライズ化、好きなんでしょうね。「何丁目の誰々が人を殺しました。」というだけでは満足できない。だから、「ほう、犯人は14才か。やっぱ最近の子供たちは……」とか、「ほう、犯人は中国人か。やっぱり入国規制をもっと厳格に……」とか、理由をつけちゃう。


僕にも、そういう傾向はありますよ。というか、商売柄、むしろそういうのが一般市民よりも、好きかも。とすら思っちゃう。

やっぱ「(エセも含めた)知識人」は、ある出来事に対し、なんらかの原因を見つけることが、生き甲斐、なところがありますしね。誰々が人を殺しました。そこで、持っている知識を総動員して、なんか面白げなことを言ったり書いたりしたがる。というか、ふだんそういうことばかりやっているわけですからね。「この時期、こういうことが起こった/流行った。その原因は?」というのをつねに考えている。業のようなもんです。


本来は、「よく知らんことには、口を挿むな」なんでしょうが、もう習性になってしまっているんでねえ。