パワポ……

ちょっと見逃していて、こんな「論争」になっていることを知りませんでした。
http://d.hatena.ne.jp/t-kawase/20070510/p2#c

僕はパワポについて、「総論反対、各論賛成」かな。たまに授業で使うこともありますが、基本的には、僕の分野も、パワポなど、まったく必要ありません。人によっては発表で画像を使う人もいて、そういう人は必要でしょうが、それ以外は別に。学会発表なんかでは、今後もまず使うことはないでしょう。


ただ、授業でパワポを使うメリット(と僕が思うもの)もありまして……


1)レジュメをコピーせずにすむ。
最近研究費が削減されておりまして、レジュメのコピー代もバカにならなくなってきております。そんな時、パワポだと、コピーしなくてすむ、こともある。
板書すれば同じと言えば同じではありますが、ちょっと画像を使いたい、という時には便利。まあ画像だけならパワポじゃなくてもいいんですが。


2)時間配分が楽。
新しい内容の授業だと、どのぐらいの時間がかかるのかわからず、尻切れトンボになったり時間が余ったりすることもしばしば。その点、パワポだと、「スライド1枚で2分だから、90分の授業で45枚か」と、大まかには計算できる。大学の授業なら多少早く終わっても遅くなっても特に問題はないですが、市民講座とかだと、そうもいかなかったりするので、実はたまに担当する市民講座では、パワポを使っております。


3)一度スライドを作れば使い回しができる。
僕は「講義ノート」というのをあんまり作らず、キーワードだけ書き出してそれを口頭で膨らませる、という方法で講義しているので、同じ内容の講義でも2度目、3度目にはもう一度準備し直す必要にかられます。その点、パワポ資料を一度作ってしまえば、あとはそれをマイナーチェンジするだけで、使い回しできまっせ。
ただ、これも、「じゃあちゃんとした講義ノート作ればいいやん」といわれればそれまでですが。


ただ、「ダメ講義・発表が、パワポを使うことで劇的に改善される」なんてことは、死んでもありません。何を使おうが、ダメ発表はダメ発表のまま。これはガチです。


でもうちでも1年生にパワポの使い方教えることになっているんですよね。ってか今年はオレが担当なのですが、幸いまだそこまで進んでいません。
本来なら検索とかレポートの書き方とかそっちの方をもっと教えるべき何でしょうが、このへん、分野が違うとけっこう違ってくるし。なかなか難しいなり。


[付]
あ、もうひとつ、「紙資源のムダを防ぐ」というのもありますかね。どうせダメ発表なら、せめてパワポを使ってレジュメをなくして、少しでもムダを(以下自粛