テレビのない生活

教育基本法が変わるかも、なんですか。ふ〜ん。


これを変えよう、愛国心をガキどもにたたき込め!と主張する人たちは、自分が愛国心とやらを「教え込む」側にばかり思いをめぐらし、自分が「教え込まれる」側だったら、どんなにウザいだろう、ということには、あまり想像力が働いていないようです。あるいは、「愛国心を教われば、議場内での私語や携帯が収まる」かどうか、ということにも。


まあしかし、ここんとこ頻発する学校の不祥事の「報道」は、この布石だった、「今の教育はおかしくなっている」というふうに世論を誘導するためだった、というのは、何となくありそうな見方ではありますが、しかしいっぽうで、この時期にタウンミーティングでの不祥事が発覚する、というのも、違った意味でなんだかなあ、ではあります。なんとなく、安部政権も長くは持たないな、と思わせられる。

ま、裏読みは他の人に任せて。


……等というニュースも、もっぱらネットにて。今年に入って、テレビ(正確には、地上波)を、ほとんど見なくなったので。

これは別に、意図的に、「もうテレビなど見ない」と決意したわけではなく、たんに、スカパーを見るようになったためです。撮り貯めた録画放送を見るためには、地上波など見ている暇はない。

で、案の定、見なければ見ないで、なんにも困らないものです。ああすっきりした。今まで、いかに地上波のバカ番組に毒されていたかがよく分かった。生まれ変わった気分です。はっはっ。


……という思いの一方で、そういう思いが、何とも虚しいものに思えるのもまた事実です。


「ネットの登場により重要度が下がった」と言われているとはいえ、いまでもやはり、テレビはおそらく、もっとも影響力のあるメディアです。日本に限っても、何千万という人々が、たった5,6チャンネルに集中する。その影響力は計り知れない。

そのテレビを見ない、それによってテレビの影響力から逃れよう、という個人的な決心は、しょせんは「アーアー聞こえなーい」に過ぎないんじゃないか。目と耳を閉じれば、世の中のことはオレには関係ねーよ、みたいな態度と変わらんのじゃないか。


繰り返すように、地上波を見ないのは単なる結果なので、そこまで深刻な話でもないんですが、まあしかし、テレビの影響力をなくすには、「テレビ見るのやめよう運動」でも起こさない限り無理なんだろうなあ、と。そしてそんな運動起こしたところで、「成功」する可能性は、ゼロですし。