人文学部という病

僕は今、人文学部に所属しています。

学生の時は、ずっと文学部でした。


所属してみて分かりましたが、人文学部というのは、なかなかに厄介な組織です。

「法文経」が一つになった、みたいな組織なのですが、これがまあ、見事に肌合いが違う。


文学部というのは、基本的に「縦割り」の組織です。なるべく小さくまとまりがたる。

それに対し、経済系は、ゆる〜い組織を保ちたがる。法学は中間かな。


いっぽう、教育内容の話になると、(うちみたいに、いわゆる研究者養成ではないレベルの大学だと)経済系は、インターンシップみたいに、「実践的」(といえるのかはともかく)なものを重視する。それに対し、法文は、昔ながらの「じっくり本を読む」みたいな学問を重視する。


組織としては、むかしの「教養部」も似たようなものかと思いますが、ただ人文学部の場合、学生の就職も絡むので、さらに複雑になります。


文学部の場合、進学するのでもない限りは、勉強と就職は、ほとんど結びつきません。学生が「就職活動のためゼミを休みます」というのを苦々しく見ている教員もおります。

経済の場合は、むしろ、そういうのを推奨している。


でも面白いですよ人文学部は。文学部にいたのでは分からなかったであろうことがいっぱいわかって。


タイトルは、もちろん、あの本のパクリであって、得に意味はありません。