ためらいの政治学

やれやれ週末はお出かけ。足摺まで行って疲れました。


週末には首相候補の3人の演説があったようですが、なんかねえ。

なんというか、その「自信満々さ」が、みていて非常に不愉快になるのです。


別にこれはこの3人に限らず、政治家一般に言えることですが。

さらにいえば、一般市民にも、「自信満々な人」などいくらでもいますが。

でも僕は、昔から、どうもこの「自信満々な人」が苦手で。


「こうすれば日本は良くなる」「オレのいうとおりにすれば日本は良くなる」etc...


ほんとかよ??


いや、彼らの能力を信じないわけではなく(いや、信じないのは信じないのですが)。

こういうふうに、世の中の問題について「回答」を用意しているような人が、どうも信じられない。


いや、もちろん、各問題について、よりマシな方向へと持っていく処方箋、というのは、あるんだと思います。不況にせよ、外交にせよ。

ただそれも、特効薬でもないし、万能薬でもない。たぶん。

どんなに効く薬でも、必ずそこから漏れ落ちる人たちは出てくる。

あるいは、その副作用も、必ずある。


そのへんを逡巡もためらいもなしに、「私についてくれば……」みたいに言ってのけるというのは、まあ、僕の理解の範囲を超えています。


もちろん、政治家が、「いや、私のいうとおりにすれば、少なくとも、より良くなるとは思いますが、ただもちろんそこから漏れる人も……」とかぐだぐだ言ってたら誰も投票なんかしないでしょうから、作戦としては、ありなんでしょう。


ただ、どんな言動でも、自分が誰かを傷つけるという可能性への想像力を欠いた人は、ちょっと苦手だなあ、と思うのでした。


某先生の某有名本のタイトルをパクりつつ。