カネにならん知識

最近、アマゾンHPに入ると、最初の「あなたへのおすすめ」で、小谷野さんの「もてない男」が一番最初に出てくるのです。

なんだか、見透かされているような感じ。


東方電視台の朝のニュース「看東方」では、番組中に、ちょっとしたお題を出し、それに視聴者が携帯メールで意見を送り、それを番組中に字幕などで発表、というのをやっています。結構面白い。


今日のお題は、「ワールドカップを見て、あなたは何を得たか?」


う〜む、これはなかなかに深〜い問題だ。


実際には、お題を出した方も答える方も、「素晴らしいプレイに感動した」とかその手のことでしたが、これ、文字通り捉えると、本質を突く問題です。


この問題で、「何を失ったか?」だったら答えは簡単です。「時間」「睡眠」あるいは、「その時間に寝ていて次の日万全の体調で仕事をしていれば得られるはずだった利益」。


しかし、得たものとなると、どうなんでしょう。「ジダンのスーパープレイ」を見たからといって、何かを得たことになるでしょうか。


いや、僕は「得たものはある」派です。

しかし、「そんなの、時間にも金にもならない」といわれれば、反論できるでしょうか。


もちろん、これは、ワールドカップに限らず、読書とか映画鑑賞とか、そういう「カネにならん知識」全般についていえることです。