本当はアメリカに憧れる中国人

先日、小泉首相アメリカでブッシュ大統領の「手厚い」もてなしを受けたというニュース、中国でも報道されましたが、デモ行進が起こったとか、まあネガティブに報道しておりました。


いっぽう、胡錦トウ主席がアメリカを訪問した時の日本でのネガティブ報道ぶりは記憶に新しいでしょう。演説中に乱入者がいたとか(まあこれは本当の話ですが)、扱いが一段低かったとか、そんなのがやたらと強調されていました。


こう見てくると、日中ともに、結局はアメリカの「承認」を得たいのかなあと思えます。アメリカに認められて初めて一人前。「オレの方が、あいつらより、アメリカに気に入られているんだぜ」合戦。

日本人の、年季の入った「アメリカべったりぶり」は、岸田秀氏やら内田氏やら、以前から人文系知識人が面白可笑しく解き明かしているとおりですが、中国人も、アメリカ大好きですよ。王敏さんが『本当は日本に憧れる中国人』という本を書きましたが、中国人は日本になど憧れていません。彼らが憧れるのは、我々日本人同様、アメリカです。

なので、「反米を軸にまとまろう!」という、一部の人たちが主張する「東アジア共同体」の構築は、まあかなり難しいだろうなあ、と。