315の謎

 そうそう、中国で「このネタで書こう」と思ってすっかり忘れていたのですが、向こうでは、315というのがマスコミで騒がれていました。これ、正確には分からないのですが、たぶん「消費者節」とかなんじゃないでしょうかね、たぶん。つまり、今年の3月15日前後に、「消費者の権利を守る」というのが大々的に行われていて、消費者が「ここで買った商品がおかしい」とか「この店のサービスがひどい」とか、そういうのをマスコミやらそれ専用のお役所やらに申し立てる、それを基に指導、というものです。

 僕がいた時には、けっこう大きな建材会社が、「北欧産といいながら、実は全然違う種類の木材を使っていた」というのでテレビで騒がれ、営業停止に追い込まれる、というのが話題になっていましたっけ。

 これは、いいことです。無条件に。


 ……のはずが、どうも、こう、なんというか……


 この得も言われぬ違和感は、なんなんでしょう。「チクるなんて卑怯だ」、ということからくるものか、それとも、「中国で、この手のことが、本当に公正に実行されることがあろうか」という疑問から来るものか……


 あるいは、こういう「衆人環視」状態が、イヤなんですかね。