ブログって。

 人っ子一人いない海岸。そこに打ち寄せる波は、世界中の誰にも気付かれることなく、しかし太古の昔から永遠に打ち寄せ続ける……

 こんな文章を、読んだことがあります。たしかに、誰にも(この時点で、「人間中心主義じゃ!」ということになるのかもしれませんが)認識されることのないモノ・コトって、いっぱいありますよね。それって、はたして「存在」していることになるのか?という疑問を、僕はなぜかけっこう以前から持っていたりします。


 ブログなんていうのも、そういうものなのかもしれませんね。僕のこのブログなんて、1日に読む人なんてごくわずか。いや、人気ブロガーのエントリにしたところで、せいぜい三桁でしょう。日本人の(世界でもいいんですが)100万人に1人しか読んでないわけで、ほとんどが存在すら知られずにいるわけです。

 もちろんそれをいったら、例えば僕が勤め先の紀要なるものに書くロンブンなんて、マジで、読む人は間違いなく一桁、下手すりゃゼロ(本人だけ)です。しかし、ヤラシイ話ですが、それは仮に誰も読まなくても、業績という点で、それなりに存在価値は(著者にとってだけでしょうが)あります。しかしブログなんて、ほんとにムダ。しかもそれで癒されるとかならまだしも、逆に嫌な思いをしたりすることだってままあるわけです。なんか、自分で苦労の種を買って撒いているみたい……もうやめようかな……べつにやめても誰も困らないし……



 でも、なんか面白いんですよね、ブログって。義務でロンブンを書くのの、何十倍も、何百倍も。