もう戻れない

今はこれを読み返しておりまして。


歩道橋の魔術師 (エクス・リブリス)

歩道橋の魔術師 (エクス・リブリス)


最近、こういう「回顧モノ」にものすごく心揺すぶられて、下手すりゃ起き上がれないほどのダメージを受けるです。つまりは、「もうあの頃には戻れない」という現実が猛烈に恐ろしい。

当たり前なんです、戻れないのは。服を買って若い格好しようが、昔の友達に会おうが、戻れません。

なのでなおさら、恐ろしい。その現実を直視するのが怖い。なのでここのところ、この手のフィクションを読んだり見たりするのを控えてるほどです。


今回は、ゆえあってこの著者に個人的に感想を書いて送る、ということになっていて、それで読み返したのですが、出版直後に読んだよりも、ずっとしんどかったです。とくに、感想を書いている途中。何度かyoutubeでどうでもいい動物動画を見て心を落ち着かせて、ようやく書き上げました。